Jornada 35 Espanyol×Numancia
2005年 05月 08日
リーガエスパニョーラ第35節
エスパニョール×ヌマンシア レポート
久々に50番のバスに乗ってスタジアムへ向かった。
いつもならこの50番のバスはスタジアムの目の前まで行くはずなのだが、どうやら経路が変わったらしくスタジアムの目の前の道は通らなくなったようだ。車内に詰め込まれたぺリコ(エスパニョールファンの総称)たちもそれを知らなかったようで、運転手に向かって口々に「Eres cule!!(バルサ野郎め!)」と罵声を浴びせかけた。
ぺリコたちは神経質になっていた。
前節、降格濃厚のマジョルカを相手にまさかの敗戦。しかも前年の復讐のために歌った「A Segunda!(2部へ落ちろ!)」を再び歌い返され、ぺリコたちは泣きっ面に蜂の状態でバルセロナに帰ってきた。クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場を目指す上で、同じく降格濃厚のヌマンシアをホームに迎えたこの試合で絶対に負けるわけに行かなかった。
2年前にセルタをクラブ史上初のチャンピオンズ出場に導いた経験を持つ、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督はシステムを4-1-4-1に変更してきた。
これは、中盤の底で大車輪の活躍を見せてきたイトが離脱したことによるもので、キーパーは不動のカメニ。DFラインは右からイバーラ、ロポ、ポチェッティーノ、ダビッ・ガルシアのベストメンバー。中盤の底にハルケ。攻撃的な4枚のMFには右からマキシ、写真のフレッドソン、デラペニャ、アマビスカ。そして1トップにはタムードを配した。
しかし、前半はこの新システムがまったく機能しなかった.。...というよりも、マジョルカでの試合のように選手から何も伝わってくるものがなかった。ただただ、相手の迫力のない攻撃を跳ね返し続けるだけであった。
ハーフタイムに英語教師のマークは、「つまらない」と言って試合中にチョロチョロする息子たちに向かって一喝した。
「フットボールがいつもスペクタクルなものだと思うな!スペクタクルを求めるならオペラやミュージカルを見に行け!」
マンチェスターに生まれ、シティを応援する者ならではの言葉であった。
マークの一喝が選手にも聞こえたのか、後半のエスパニョールは前半とはまったく別のチームとなっていた。
口火を切ったのはマキシ。タムードからのパスを受け、ゴール前の僅かなスペースに飛び込みシュートを放つ。さらにコーナーキックからはポチェッティーノが高い打点のヘッドで捉えゴールを強襲。これらは惜しくもゴールにはならなかったが、確実に先制点が近づいてきていることを誰もが感じていた。
なおも波状攻撃を続けるエスパニョールに待望の先制点が生まれる。
それは左利きのアマビスカの右足から放たれたクリーンシュートだった。マドリーやデポルなど数々のクラブを渡り歩いたガニ股のベテランは一目散に熱いぺリコたちが陣取るCruva Joveに向かって吼えながら走ってきた。
ついに火薬に火が点いた。
その4分後、フレッドソンに代わり交代出場していたコロが、タムードからの折り返しを受け、相手選手ともつれながらもねじ込んで2-0。
常々「攻撃陣の中で僕だけ得点がないから、なんとしても決めたい」と語っていた下部組織出身のアタッカーはついにリーガ初得点を挙げ、真っ先にタムードに抱きついた。
喜びに包まれた後半はあっという間に時間が過ぎ、終了間際にはデラペニャのFKを相手DFがクリアし損ねてオウンゴール。結局このまま試合は終了し、エスパニョールは3-0で勝ち点3を獲得した。
次節は再びホームでバレンシアを迎えて行われる。前回の対戦では、この試合の笛を吹いたエスキナス・トーレスにより台無しにされた。きっと選手たちはあの寒いメスタージャの屈辱的な夜を忘れてはいないはず。次も絶対にやってくれる。
エスパニョール×ヌマンシア レポート
久々に50番のバスに乗ってスタジアムへ向かった。
いつもならこの50番のバスはスタジアムの目の前まで行くはずなのだが、どうやら経路が変わったらしくスタジアムの目の前の道は通らなくなったようだ。車内に詰め込まれたぺリコ(エスパニョールファンの総称)たちもそれを知らなかったようで、運転手に向かって口々に「Eres cule!!(バルサ野郎め!)」と罵声を浴びせかけた。
ぺリコたちは神経質になっていた。
前節、降格濃厚のマジョルカを相手にまさかの敗戦。しかも前年の復讐のために歌った「A Segunda!(2部へ落ちろ!)」を再び歌い返され、ぺリコたちは泣きっ面に蜂の状態でバルセロナに帰ってきた。クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場を目指す上で、同じく降格濃厚のヌマンシアをホームに迎えたこの試合で絶対に負けるわけに行かなかった。
2年前にセルタをクラブ史上初のチャンピオンズ出場に導いた経験を持つ、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督はシステムを4-1-4-1に変更してきた。
これは、中盤の底で大車輪の活躍を見せてきたイトが離脱したことによるもので、キーパーは不動のカメニ。DFラインは右からイバーラ、ロポ、ポチェッティーノ、ダビッ・ガルシアのベストメンバー。中盤の底にハルケ。攻撃的な4枚のMFには右からマキシ、写真のフレッドソン、デラペニャ、アマビスカ。そして1トップにはタムードを配した。
しかし、前半はこの新システムがまったく機能しなかった.。...というよりも、マジョルカでの試合のように選手から何も伝わってくるものがなかった。ただただ、相手の迫力のない攻撃を跳ね返し続けるだけであった。
ハーフタイムに英語教師のマークは、「つまらない」と言って試合中にチョロチョロする息子たちに向かって一喝した。
「フットボールがいつもスペクタクルなものだと思うな!スペクタクルを求めるならオペラやミュージカルを見に行け!」
マンチェスターに生まれ、シティを応援する者ならではの言葉であった。
マークの一喝が選手にも聞こえたのか、後半のエスパニョールは前半とはまったく別のチームとなっていた。
口火を切ったのはマキシ。タムードからのパスを受け、ゴール前の僅かなスペースに飛び込みシュートを放つ。さらにコーナーキックからはポチェッティーノが高い打点のヘッドで捉えゴールを強襲。これらは惜しくもゴールにはならなかったが、確実に先制点が近づいてきていることを誰もが感じていた。
なおも波状攻撃を続けるエスパニョールに待望の先制点が生まれる。
それは左利きのアマビスカの右足から放たれたクリーンシュートだった。マドリーやデポルなど数々のクラブを渡り歩いたガニ股のベテランは一目散に熱いぺリコたちが陣取るCruva Joveに向かって吼えながら走ってきた。
ついに火薬に火が点いた。
その4分後、フレッドソンに代わり交代出場していたコロが、タムードからの折り返しを受け、相手選手ともつれながらもねじ込んで2-0。
常々「攻撃陣の中で僕だけ得点がないから、なんとしても決めたい」と語っていた下部組織出身のアタッカーはついにリーガ初得点を挙げ、真っ先にタムードに抱きついた。
喜びに包まれた後半はあっという間に時間が過ぎ、終了間際にはデラペニャのFKを相手DFがクリアし損ねてオウンゴール。結局このまま試合は終了し、エスパニョールは3-0で勝ち点3を獲得した。
次節は再びホームでバレンシアを迎えて行われる。前回の対戦では、この試合の笛を吹いたエスキナス・トーレスにより台無しにされた。きっと選手たちはあの寒いメスタージャの屈辱的な夜を忘れてはいないはず。次も絶対にやってくれる。
by nobu_marinos1972
| 2005-05-08 23:59
| ●RCD Espanyol